カーテンを開けて外を見た。
雪が降っている。空はまだ白み始めてもいない。
蔵王では,夜半から明け方にかけて雪がふり、
7時を過ぎるころから、晴天が広がりだす。
SANGOROのファーストトラックがSTARTする頃明るくなり、
大平コース、
サンライズ、
かもしか大橋を渡るころ日が差し始め、
中森を背中に朝日を受けて滑る。蔵王中央ロープウェイ温泉駅へ
始発の鳥兜山頂行のゴンドラに乗り
中央高原へ着いて、太陽の光に改めて驚く
大平コース、サンライズ、中森全て西向き
朝日を正面からは受けていない。
中央ゲレンデを、SANGOROめがけて駆け下る。
真っ白なゲレンデ、一本だけのシュプールを鋭い矢印の群れ
林の影が刺している。
それが、蔵王の最高のコンディション。
しかし、ここは山形市内、蔵王がどうなっているかは感じられない。
これから路線バスで蔵王温泉の登り、着替えて山頂を目指す。
14時にはスキーを片付け、17時過ぎには山形駅から新幹線に乗る
20時東京に戻り、家は21時過ぎだろう。
「昨日と同じなら、蔵王に登るのはやめようか」と思ってしまった。
どうせひとり旅、無理をしてもしょうがない。明日は早出当番で
6時過ぎには家を出なければならない。
仕事をさぼったような後ろめたさも変に心地いい。
ならば昼行の東京行きバスがあるのではと、スマホで検索した。
10:20分山形駅発、新宿バスタに16:20着WILLERがあった。
スマホでチケットもとれる。2900円也
のんびりとパッキングし、8時半にチェックアウト、
松屋で朝飯を食べた。
山形駅のエスパルで土産物を物色、一昨日行ったシベールも
あったのでラスクを追加買い、
駅の東西通路にJAの出店が出ていた。
リンゴが6個一袋で350円、ちょっと小ぶりだけれど
しっかり赤いサンフジで美味そうで買ってしまった。
西口に行くと、霞城セントラルのホールと外で
庄内浜の漁協がイベントをやっている、
一夜干しの焼きイカとか氷下魚(コマイ)のようなタラ
味噌仕立てのタラ汁が並ぶ、
10:30開始で人が結構集まっているが、地元の人ばかりで
観光イベントと言うより、地元の物産直売のようだ。
一夜干しと、鮭とばを削ったものを、フライング気味で
売ってもらってWILLERに乗り込んだ。
WILLERは、経由地は無く新宿へ直行、
山形道は雲が低く、蔵王に登らずに帰る自分への
言い訳のタネになった。
村田ジャンクションからは、快晴、
快晴がうすらさみしい気がするのはスキー帰りでいつものこと
バスタ新宿には20分早く、16時丁度についた。
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