2019年2月25日月曜日

蔵王 3泊3日車旅 1

蔵王に行く事にした。
決めたのは2月18日、出発は2月19日,
なんとも世話しない話であるが。

2月18日に仕事の打ち合わせがあり、
次のプロジェクトの開始が即日なのか3月なのかが、
その打合せまで決まらない。
結局開始は2月25日になった。
始まれば忙しくなり、スキーにいけるかどうかわからない。
行けたとしても、日帰りで白馬が精一杯で、
泊りがけで蔵王はとても無理だろう。
時間が自由になる今週中が、最後のチャンスになってしまった。

更に輪をかけて、気象庁の予報にもせかされた。
2月20日は記録的な温かさになる予報がでている。
その後も 2月半ばから3月半ばまでの一か月
北日本も含めては全国的に暖かくなると言う。
心配していた暖冬が、今頃になって牙をむきだした。
いくら記録的と言っても3月末並みの暖かさ、
150㎝以上積もった雪がいきなり溶けてしまうことはない。
例年の蔵王では、5月初めまでスキーができる。
しかし、樹氷はそうはいかない。
樹氷は雪ではない、濃い霧(ガス)の微小な水滴が過冷却となって
アオモリトドマツの葉っぱにあたって凍り付き
それが重なりエビの尻尾と呼ばれる氷の結晶となる。
それが成長し、重なりあい樹氷となっている。
成長した1本のエビの尻尾は真っ白なエビフライの様。
真っ白いエビフライは尻尾の先っちょでアオモリトドマツに
くっついている。
エビの尻尾 尖ったほうが樹についている
なので、暖かい日にはその先っちょが溶け樹氷は落ちてしまう。
雪だるまが溶けて崩れるのとは全く違う。
ずっぽりとおちてしまうのだ。
例年の2月であれば、暖かい日に落ちた樹氷も間の戻りで復活する。
蔵王の濃いガス(霧)がマイナス10度以下で、アオモリトドマツに
吹き付ければ樹氷(エビの尻尾)はまた成長する。

しかし3月半ばまで暖かい予報の通りなら、樹氷は復活することなく
そのまま春になってしまうかもしれない。
いまから行っても、間に合わないかもしれないが、
せめて落ちた樹氷の残骸でも見れれば、
スキーシーズンの終わりを納得して迎えることが出来る気がする。
早速SANGOROに電話を入れた。

雪がある季節のあいだはいつも、SANGOROの空室具合を見ている。
少ないSANGOROの空き室を見ては、妄想にふけっている。
2,3日前には、21日にだけシングル3室の空きがあった。
電話してみると、幸い1室残っていた。
欲を出して「前後に空きはないですか?」と
聞いてみたがそれは無理だった。

21日のSANGORO1泊は確保できた。
だが、今期の蔵王でのスキーが、これで最後かと思うと
一泊二日では物足りない、それに一泊でも二泊でも
往復の手間は変わらない。
前後どちらかに一泊を足してせめて三日は滑りたい。
思う存分滑るため、追加の一泊も出来れば蔵王温泉内で泊まりたい。
スキーシーズン真っ盛りの2月、蔵王温泉でお一人様を受け入れてくれる
宿はあるだろうかと心配したが、前回泊まれなかったル・ベール蔵王に
一人でも申し込めるプランを見つけた。
一泊二食リフト券込みで税込み17580円、20日でも22日でも予約できそうだ。

二人以上なら、リフト券なし、素泊まり、朝食のみなどのプランもあり
選択肢が多いが、一人で申し込めるのはこのプランだけ。
リフト券は3日券を買ったほうがめんどくさくない、シニアであれば11800円と
1日あたり4000円を下回る。
せめて、リフト券なしのプランは無いものかとおもったが
〇天トラベルでも○○ぶ、〇ゃらんでも、
ル・ベール蔵王の公式サイトでもこのプランしかない。

 あきらめずにGoogleであちこち探した。
なんとJTBでル・ベール蔵王リフト券なしのプランを見つけた。
値段は13200円でついていないリフト券分が安いだけでほぼ同額、
しかし、17580円の方はお部屋お任せとなっているが
こちらは、6畳の和室+ツインベッドルームが確定している。
かねてから、ルベール蔵王には泊まりたいと思っていたし、
このプランを20日か22日に加えることにした。

どちらの日を加えるかは、交通手段の都合にすることにした。

ひとり旅なら、手間(考える手間も含めて)がかからないのは新幹線 、
しかしその分値段は高い、東京からの往復で20900円、更に山形駅⇔蔵王温泉の
路線バスの料金が片道1000円で、往復2000円が加わる。
値段の他にも問題なのは蔵王温泉スキー場に到着する時間、
東京を始発の新幹線で出発したとしても、山形駅に8時57分、
蔵王温泉には9時57分着となる。
それから着替やら、なんやかんやを考えれば、滑り始めるのは昼近くと
なることだろう。
そこで初日朝から滑れることを第一に考え、体はつらいが今回は、
蔵王温泉へ直行する夜行バスにしようかと考えた。
東京駅近くの鍜治橋を夜中に出て、朝8時過ぎに蔵王温泉のホテル喜らく前の
駐車場につく、そこから蔵王ロープウェイ山麓駅までは100m。
運行しているオリオンバスのサイトを調べて見た、2月のこの時期、
19日も20日も出発間際では空きが無かった。

前回と同じく昼行の高速バス+山形市内で前泊はどうかなと調べてみたが、
前泊用のホテルはあるが、こちらも昼行の高速バスが満席だ。
オリオンバスとWILLER以外の高速バスなら、空席があるのだが、
それらのバスではスキーを載せてもらえない。

最後に考えたのは仙台経由のルート、仙台駅から蔵王温泉行の高速バスがある。
バスは1日1往復 朝8時仙台駅発 蔵王温泉9時30分着である。
仙台駅へは、オリオンバスもWILLERも高速バスを運行しており、
夜行なら6時前に着く、夜行バスで仙台に行き、乗り換えを2時間待って
蔵王行きのバスにのるか、
または、昼行の高速バスで仙台で行き、仙台で前泊後、蔵王へ向かう、
しかし何れにしても、蔵王温泉に着くのは9時30分。
ちなみに東京を始発の新幹線に乗っても、仙台に8時前にはつかない。
手間をかけても、山形行新幹線始発に乗るより30分早まるだけ。

色々と考えあぐねて面倒になり、山形市に前泊、移動は新幹線でいいかと
思い始めた。
その時、車で行くこと思い付いた。
高速道路に乗れば、高速料金だけで往復14000円はかかる、
しかし蔵王で滑る前の日も、東京へ戻った後も特段用事は無い。
10時間以上かかることを覚悟して、
夜に、空いた一般道を走れば、高速料金はいらない。
途中で疲れたら仮眠すればいい。
車はハイブリッドのワンボックス、ガソリン1ℓで20キロ走る、
蔵王を往復しても50ℓは使わない。

山形駅や仙台駅からの、蔵王温泉行路線バス料金もかからない、
自宅からとJRの駅までや、バスターミナルまでの移動の料金もいらない。
荷造りも楽だし、ロッカーも使わなくていい。
蔵王温泉スキー場の駐車場も平日ならどこでも無料、
ゲレンデの間を車で移動することもできる。
問題は唯一つ、
3日間+α 車を占有することを、嫁にうまく説得できるかだ。
















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