2019年3月13日水曜日

蔵王 3泊3日車旅 8

リフト乗り継ぎの4本目、アストリア第三ペア
100万人ゲレンデの上部
前回ここで、最初の樹氷が出来ていた。 
それが今日はすっかり落ちて元の木に戻っている。
回りの木も背景も、冬の魔法からすっかり覚めて
正体を露わにしている。
 アストリア第三リフトをおり、蔵王ロープウェイ
樹氷高原駅へ向かう。
樹氷、霧氷が落ちて、アオモリトドマツの樹体
葉の茂り具合がよくわかる。
 緑の歯ブラシかたわしのようにの葉が密生している。
ここにマイナス10度の霧が吹き付け樹氷ができる。
体感温度がマイナス20度にもなる厳冬の蔵王で、
こんなにも葉を茂らせているアオモリトドマツの生命力と
それを樹氷にしてしまう蔵王の自然に今更ながら感慨を覚えてしまった。

樹氷高原駅山頂線乗り場には並んでいる人の列は無い
改札を通り、次のゴンドラを待てば乗れる。
山頂線は、循環式のフニテルで、18人乗りのゴンドラが
16台 動いている。1時間当たりの輸送人数は1200人
山麓線が一時間当たり364人 なので3倍以上の人を運ぶことができる。
ゴンドラが到着し、山頂から降りてきた観光客が降りるの待つ間、
乗り降りの案内をしている男の子に
「この辺りも雨が降ったみたいだね 」と話しかけた。
「山頂も雨が降りましたよ。」と答えてくれた。
山頂も降った?。思わず声が出そうになったところで目の前に
ゴンドラが来た






2019年3月12日火曜日

蔵王 3泊3日車旅 7

黒姫駐車場を出て、横倉へ下る。
道の途中で 三五郎小屋、ロッジドッコ沼 への看板を見つけた。

しかし看板がどこを指しているか皆目見当がつかない。
 よく見ると、蔵王林道起点の看板が雪に埋もれている。
後日GoogleMapで確認すると
夏はここからパラダイスを通り、鳥兜、ドッコ沼、
そしてSANGOROまで車でいける。
今は1mを優に超える雪にとっぷりと埋もれて
道の輪郭もわからない。
雪の無い季節の蔵王を知らないのもいい加減にしなければ
ならない。今年こそは。
 横倉の蔵王ロープウェイ山麓駅駐車場に戻った。
一般車用スペースは3割ほど埋まり
バスは10台ほどに増えていた。
山麓駅から2列目、通路沿いに停めることができた。
無料休息所の更衣室で着換える。
今回は自分の車なので、不要な荷物は車に置ける。
ロッカーの心配はいらない。
支度を整え、優待券とチケットを交換した。
今シーズン手に入れた優待券もこれが最後の2枚、
無事に使い切ることができた。
平日だけあってロープウェイ山麓線も整理券は配っていない。
それでも、次のゴンドラを待つ人の列が
乗り場から改札階までつながっている。
次の便には乗れそうもない。
1便待てば30分後だ。
今回もリフトの乗り継ぎで樹氷高原で行く事にした。
前回1月末に撮った蔵王ロープウェイ山麓線今回は背景の木は雪が落ちて真っ黒
 蔵王ロープウェイ山麓線は、53人乗りの
ゴンドラが2台交互に上り下りする交走式。
そこに、観光客とスキーヤー、ボーダーが乗る。
同じ交走式の蔵王中央ロープウェイは、
101人乗りのゴンドラで、観光客は乗らない。
スキーヤーボーダーに乗る余地は無く、
自分も最後に乗ったのは、3年前。
(なので上の写真は3年前)
しかし、山麓線+山頂線1往復に2800円払う観光客がいるおかげで
1日5000円ですべてのロープウェイリフトが乗り放題の スキーヤー
が支えられていることを考えれば文句は言えない。

横倉から順番にリフトを乗り継ぐ、右手にさっき車で通った
アストリアホテルが見える 。背景に雲海に沈む上山の町が見える。




2019年3月4日月曜日

蔵王 3泊3日車旅 6

登るにつれて、道の左右に雪が増えてくる。
この辺りはしっかりと積雪があり、「まだ冬だ!」と言っているようだ。
樹氷橋のたもとを越えると、右に大森ゲレンデ駐車場への
分岐がある。
スキーで滑り降りたことはある大森ゲレンデだが、
駐車場へは行ったことがない。
一人で車で来るこんな機会で無いと行かないと
思ったので右折してみた。
5分ほどで大森ゲレンデ駐車場に着いた。
広い駐車場と結構大きなレストランの建物がある。
駐車場には、レストランの従業員のらしい
車が数台停まっている。スキー客の車は無い。
時刻は8時40分、平日のこの時間では、大森まで降りてくる
スキーヤーもまだいない。
大森を離れ、蔵王温泉の中心に向かう。
仮眠の後、水分をとっていない。
無性にコーヒーが飲みたくなった。
蔵王温泉で唯一のコンビニ ローソンでコーヒーを買った。
こんな時100円で飲める新鮮なコーヒーはありがたい。
熱いブラックコーヒーが体にしみる。
頭の芯に残った鈍い痛みを取り払ってくれる。

今日は ル・ベール蔵王に泊まる,明日はSANGORO。
SANGOROは蔵王温泉スキー場の中腹、向かって右側に位置する。
ル・ベール蔵王は蔵王温泉のほぼ真ん中、今回はここ数年滑れていない
黒姫スーパージャイアントを滑りたいと思っている。
登ってからの状況次第だけれど、今日はとりあえず
山頂まで行った後、蔵王温泉スキー場の右側を中心に滑るつもりだ。
平日は蔵王温泉中の駐車場が無料なので、
横倉の蔵王ロープウェイ山麓駅に駐車するつもりだ。
山麓駅1階の無料休息所は広くて、
 更衣室も男女それぞれ4室あり、
 蔵王温泉スキー場のロッカールームとしては一番使いやすい。
ローソン前でUターンして、横倉方向へ向かう。
蔵王ロープウェイ山麓駅前の駐車場には、観光バスが4台ほど、
一般車の駐車場もまだ1割程度しか埋まっていない。
空を見上げれば、切れ切れに青空は見えるが、雲は低い
今山頂へ向かっても、たぶんガスの中だろう。
大森駐車場を見たついで、黒姫駐車場も見ておくことにした。
横倉駐車場の入り口の前を素通りして登る。
ヘアピンカーブを5回曲がって、アストリアホテルを通り過ぎた。
リフト1本分登ったことになる。
それから3分ほどで黒姫駐車場に着いた。
黒姫駐車場は登ってきた道の左右に分かれている。
ゲレンデに近い方に、客らしい車が2台駐車していた。
こちらも、ゲレンデにはまだ誰もいない。

雪が降った日に、ここからこの時間登れば
最高のファーストトラックになるかもしれない。
大森にも、黒姫にも、大きな建物がありレストランが営業している。
その建物の大きさと駐車場の広さから、
かつてのスキーブームの折は、横倉、中森、上の台の混雑を避けた客で
賑わっていたのだとわかる。
しかし今では、近くになんの施設もない
(旅館、ホテル、温泉、レンタルショップetc・・)
駐車場とレストランとリフト乗り場とチケット売り場では
蔵王に日帰りで来れる客が、道具を車に積んでくるだけだろう。
さみしいようなもったいないような気がする。







2019年3月2日土曜日

蔵王 3泊3日車旅 5

松屋は営業していた。
上山ヨークタウンという大型商業施設が
朝食仮眠の最後の砦として考えていた
蔵王温泉への登り口のセブンイレブンの2㎞手前にあった。
スーパーヨークベニマル、ホームセンターコメリ、松屋
ラーメン幸楽苑、マクドナルド、ドコモショップが
450台が駐車可能な平面駐車場を囲むように建っている。
100円ショップ セリアもあった。
時間は午前5時25分、松屋だけが営業していた。

松屋で朝食セットを食べた。
味噌汁が体にしみわたる。
朝飯がおわって車に戻ると猛烈な眠気が襲ってきた。
まだ空は暗い、車を松屋の光がまぶしくないあたりに移動して
2列目のシートをフラットに倒して仮眠をとることにした。

7時過ぎに目が覚めた。
1時間半弱寝ていたことになる。
明るくなっていたが、濃い霧に包まれていた。
視界は 200m程度、気温は7度山の麓にしても暖かい。
乳色の霧、この温度、どちらも春先を思わせる、
油断していると梅の香りさえしてきそうだ。

駐車場を出て、朝の通勤の車列に加わる。
3、4分で蔵王温泉へと登る道へ曲がる交差点に着いた。
右折して、通勤の車列から離れる。
1㎞ほど走り蔵王温泉方向へ左折する。
左折せずに直進すると蔵王坊平スキー場、蔵王ライザワールド
エコーラインとなって、蔵王のお釜を経由して宮城蔵王へとつながる。
今は。積雪のため、蔵王ライザワールドから先は閉鎖されている。
左折後、登山道路特有のくねくねとした道を登る。
5分ほどすると、乳色の霧が晴れ、視界が開けてきた。
カーブで車を停め振り返ると、ほんの10分前までいた世界は雲海の底に沈んでいた。

そう高くない上空には、更に雲がある。
標高で300mから1000m程度の空気の層が、下の雲海と上空の雲に挟まれている。
海中にいるかのように、大気の実態をリアルに感じる。




蔵王 3泊3日車旅 4

福島市の市街地で時刻は午前4時10分、
6時間余り走ったことになる。
出発時点では、10時40分にだった
カーナビの蔵王温泉到着予測時刻は
5時50分になっている。

疲れはさほどではないが、大分お腹が空いてきた。
食べれば、眠くなる。
車を停めて仮眠をとることまで考えて食事をしたい。
車で仮眠だと、道の駅でに車中泊が最近に流行りだが、
こんな時間に駐車場とお手洗い以外の施設が開いている
道の駅はない。コンビニでおにぎりを買って、コンビニの
駐車場で仮眠することも出来なくはないが、明るくて
寝るには向かなそうだ。コンビニのおにぎりも少々味気ない。
牛丼系のチェーン店で朝食セットを食べて、駐車場の隅っこで
仮眠するのがいちばんよさそうに思えた。
カーナビの施設表示にファーストフードをセットして、
栗子峠を登り始める。

福島県と山形県の県境あたりから路肩に雪が見えてきた。
路面には全く雪は無い、しかし路肩の雪は結構ボリュームがある。
除雪によって路肩に溜まったのだろうが、場所によっては
ガードレールがスッポリ埋まっている。
2,3日前まで結構雪が降りました、昨日から急に暖かくなりました。
と言うのがはっきりとわかる。
車の車外温度系は7度、峠道2月の明け方近い時間にこの温度は
天気予報通り、異常な温かさだ。本来ならばマイナス7度でも
おかしくは無い。

これはまずいなぁと思いながら峠を降り始めた。
右手に、米沢スキー場が見えた。
ピステン(圧雪車)ゲレンデを整備している。
米沢スキー場が営業するなら、蔵王は問題ないと
胸をなでおろした。

さて空腹の対処は、
一向に吉野家もすきや、松屋も現れない。
米沢市内に入り、13号線から離れたところには
カーナビにそれらしい表示も でるが、道をそれるのが
面倒なだけでなく。駅前あたりの牛丼屋では、仮眠を
取るどころか、車を停められるかどうかも怪しくなってしまう。

米沢の市街を過ぎかけるところで、右側に松屋を見つけた。
しかし、駐車場が狭そうで通り過ぎてしまった。
その後は、一切それらしいカーナビの表示もなくなった。
「やっちまった」かと思う。
最後の砦は、上山で13号から蔵王温泉へ曲がる交差点の
角にあるセブンイレブン、ここは駐車場も広く隅ならば
まぶしい明りも届かない。

高畠あたりで、カーナビの端っこに黄色いマークが一瞬見えた
がすぐに画面が回って見えなくなった。
カーナビを広域にして確認しようとしたが、広域にすると
施設が表示されなくなる。
進行方向、道沿いに24時間営業の牛丼チェーン店があることを
祈って進むしかない。
空腹のあまり、道路工事の表示が松屋かすきやの色に見えたのかもしれない
南陽まで来て、やっと松屋のマークがカーナビ上に見えてきた。
後は営業しているかどうか、以前はあったが既に閉店しているなんてことも
珍しくは無い。